「スーパー名医」が医療を壊す 読書編

少し古い本ではありますが、面白そうなタイトルだったので読んでみました。

作者の村田幸生先生の13年前の意見が知れて面白かったが、最近の考えはどう変わっているのかが気になるところです。

本の内容的には、白い巨塔をはじめ有名なドラマの違和感を医者目線で語っておられ、さらに今後の医療のあり方。患者家族のあり方など多角的な点から考察されていた。
今回の本で私が感じたことは、医者側の問題ではどうしようもない点が多いと感じた。

先に言っておくが、金儲けしか考えていないような医者がいるのも確かだし、言動などが色々と問題がある医者がいることも承知している。しかし、多くの医者は、患者さんを救いたい、笑顔になって欲しいと考えている。
だが、現実世界は甘くなく、また世間からの風当たりも強くギャップに悩まされている。そういう意味では、医者の仕事もビジネスとして割り切った方が楽なのだろう。

私も救急医や総合内科医に憧れた時があったが、研修医時代に高齢の方に対する急変時対応に関してやるせ無い気持ちになることが多く、そちらの道は進まない方がいいと判断した。救急の先生や内科の当直の先生でこの悩みは常にあると思うし、このモヤモヤの中でモチベーションを保って働けていることは素直にすごいと思う。

最近の若い人たちは、自分を犠牲にしてまで働こうと考える人は少ない。私もこのモヤモヤの中で働くことはできないと考え、今は常勤としては働いていない。

今後、働き方改革が医者に適応され、各病院がどのように変わって行くのか、見極めてから自分の立ち位置を考えるつもりである。

日本はなぜ、こんなにもおかしな方向に進んでしまったのだろうか。
ひと昔前は、国民皆保険制度、年金制度、終身雇用制度など他の国では行われていない制度が日本に適応されそれがうまく回り日本は素晴らしい国だったらしい。

話は飛躍するが、日本人全体がもっと死に対して、直面し向き合わないといけないのだろうね。