最近思ったこと

地域医療での狭間で

今日、非常勤先の当直の際に電話での問い合わせでこんなことがあった。
『83歳女性、子宮体がん3期、診断後に年齢のことも考慮して、緩和医療を勧めるも希望されず、当院で化学療法を行っていると。
今日の夜に意識が遠のくことがあり家族が心配とのこと』で救急室に電話があった。
看護師から、自宅が病院から1時間のところにあるので受診は難しいと思いますとも付け加えられた。
さて、このときの当直医の対応はどうすべきなのだろうか。
この患者の情報としては、今は意識は戻っている(意識消失なのかは分からない)。前回のケモ後に貧血があり、輸血も行なったとのこと。次回外来受診時に再度緩和への移行を説明予定であったと。

結論から言うと
『意識障害になれば、救急車を呼んで対応してもらえばいい』というお返事をした。

現時点ではこの家族は、83歳のおばあちゃんに対し、全力での加療を希望されており、電話での対応としては、このように説明するしかないと感じた。

いい案があれば教えていただきたい。

今回のことで改めて感じたことは国民皆保険制度のデメリットの部分を感じた。

おそらくこの病院の医師はいい人で、患者が希望するのであれば、抗がん剤治療をしてあげるスタンスなのだと思う。
ただ、高齢者に抗がん剤を行うにあたって今回のようなことが起こる可能性があることを伝え、抗がん剤によって早める可能性がある旨を伝えるなど、もっと情報を与えるべきなのだと思う。
しかし、これらの説明を外来の場で臨床医が行うのは現実的でないことも承知している。

じゃぁどうすればよかったのか…
おそらくこのような症例をカンファで議論することはもちろん、テレビやYoutubeでも話題にあげて広く一般的に周知する必要があると思う。

ここからは、国民皆保険制度の話になるのだが、
国民皆保険の使い方として良くないように感じる。抗がん剤を投与することも保険適応。その有害事象も保険適応。
そこまで、する必要はあるのだろうか。
さらには、以前の記事でも触れさせてもらったが、子供に対して不要な薬の処方なども保険適応(こちらは全額)
さらには新型コロナに関しても公費負担
初めはそれでも良かったと思うが、そろそろこのままでは公的負担が大きすぎると考えるのだがどうだろうか。

国民皆保険制度ができてから約60年
この恩恵をみんなが感じて感謝していればまだいいと思うのだが、なかなか厳しい局面であると感じている。

続きはまた後日

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