産科医不足問題について

石川県輪島市は2022年5月6日、市立輪島病院に入院した妊婦に適切な処置を行わず、出産後に新生児が死亡する医療事故があったと発表した。同日に開かれた市議会臨時会で、遺族に約5800万円の損害賠償を支払う議案が可決された。

そして、このyoutubeを見ただろうか。

ここでは、今回の医療事故が起こったことに対する議論と、産科が不足していることに対する議論とを行っているように感じたが、制限時間が短すぎて特に話し合いにもなっていなかった。

まず、医療事故が起こった詳細が不明なので憶測だけで議論はできないと思うのだが、1人の赤ちゃんが亡くなったことに対しては、お悔やみを申し上げる。

ただ、2点気になる点があった。
まず1点目、ソウハクかどうかに関わらず、体調に異変を感じた妊婦が午前6時に来院し、この産科医が診察したかどうかは分からないが、NSTモニターをつけて胎児の状態を助産師や看護師も含め確認しているはず。(そう信じたい)このモニター所見次第で、どれくらい急いで分娩が必要なのか(誘発分娩or 帝王切開)になると思うので、ここが分からないのでなんとも言えない。

そして2点目、この先生が前もって有給を取る予定だったのかそれとも、急遽有給を取ることになったのかが分からない。医師が有給を取る際は、病院に穴が空くとマズイので代診の先生を確保することが常識である。石川県の地域の特殊な事情があるのかもしれないが、代診医の存在について触れられていないことも謎である。

今回の医療事故に関して、まだまだ議論すべきところがあるのかもしれないが、深くは掘り下げずに約5800万円で手を打とうという風に市と病院が判断したのであれば、外部はそれ以上は立ち入れない。
産科医療保障制度の活用など、どうなってたかも不明である。

また、youtubeの動画の中で、夏野さんが取り上げていた問題であるが、産科医不足があるのであれば、医者の絶対数を増やせば医師不足が解決するはずと声を大にして言っていたが、そんなに甘くないと思う。
それに関しては、筒井先生(この先生の本はとても面白くて、読むことおすすめします。)は反論していたが、夏野さんには伝わっていなさそうだった。

厚労省が考えている医師偏在対策は全然的を得ていない。地方の産婦人科を見ているとヒシヒシとそれは感じる。筒井先生は集約化しかないと言っているが、世間がこのような流れに動くのはまだまだ時間がかかりそうという認識である。

今後も、産科医は地方の大学を出たとしても都心での研修を選択すると思うし、僕もそうすべきだと思う。
僕は、運よく大阪で研修ができたため、東北で非常勤として働いても危機感を感じながら働くことができている。具体的にはここでは言及しない。

そして、この動画で出てくる山形の産科医の先生もおっしゃっていたが、産科医不足の実情をもっと世間に知ってもらうしかなく、ある程度、問題を起こしながら、もっと世の中に知れ渡って、対策を考えていくしかないのだろう。


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