読書 上級国民 / 下級国民

池袋での87歳の男性が運転する車が31歳の母親と3歳の娘を轢き殺した事件あたりから、言われ始めた言葉ですね。
男性が逮捕されなかったのは、元高級官僚であったからと噂され、上級国民だからという憶測が広まった。
この本では、なぜ「上級国民」「下級国民」といった考えが生まれてしまったのか歴史的に振り返って解説してくれています。

その中でも、私が勉強になっことをここでは記載させていただきます。

高齢者の貯蓄額

2018年の金融広報中央委員会の家計調査で、
金融資産を保有していないと回答した割合が、
60代で22.0%
70歳以上で28.6%

であったことです。

70歳以上の人口は、2500万人なので、700万人が貯蓄なしで暮らしていることになります。

その一方で、世帯別の金融資産保有額が2000万円以上は、
60代で28.2%、
70代で27.9%

となっています。

このことから、高齢世帯が二極化しています。

若手官僚の話

若手官僚の話では、「痛みを伴うかもしれない改革には全く興味がない」とのことであった。
この内容も驚いたのだが、若手官僚の気持ちになれば理解できる。
今の世の中では、新しいことをするのは困難で、さらには既得権を壊すようなことはほぼ困難。
改革なんてものはもってのほか、そんなことをすれば、出世は遠のき家族も危険に晒す。

やれることとしては、現状をその場しのぎで乗り切り、なんとか高齢者が減る2040年まで粘れば自然と解決していくという理論であった。

福沢諭吉

福沢諭吉「学問のすすめ」

人は生まれながらにして貴賤、貧富の差別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なるものは貧人となり下人となるなり。

リベラルの影響 自己責任

自由な社会を目指す運動がリベラル。
リベラルは人種や出自、宗教、国籍、性別年齢、性的嗜好、障害の有無などによる差別を認めない。
しかし、これは、逆にいうと、「本人の意思(やる気)で格差が生じるのは当然」「努力は正当に評価され、社会的な地位や経済的な豊かさに反映されるべきだ」ということになる。

ベラルの理想は究極の自己責任であることを忘れてはいけない