RSウイルス 小児科の先生教えてください笑

みなさんRSウイルスにかかった記憶はありますか?自分がかかった記憶はありませんよね。

子供を持つ親の方みんなに知っておいてもらいたい気もしていますが、
とりあえず、子供の風邪について解説します。

RSウイルスは2歳までにほぼすべての人がかかると言われています。
いわゆる風邪のウイルスのひとつであり、風邪ウイルスは、ライノウイルス、コロナウイルスが多く、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどがあります。
基本ですが、風邪には抗生剤は効かないですよ。(抗生剤が効くのは細菌です。)

2020年から流行している新型コロナウイルス(covid-19)も風邪ウイルスの一つですよね。
ほとんどの方が、風邪にかかってもほっておくか、少し安静にしていると治りますよね。
風邪に対し抗生剤を処方すること関して、詳細は割愛しますが、意味はありません。というより不利益を被ります。
新型コロナウイルスの特効薬開発で話題にもなりましたが、抗ウイルス薬の開発というのはかなり難しいのです。

本題に戻りますが、

子供が風邪にかかっても、上気道感染だけであれば入院の必要はいりませんがRSウイルスのやっかいなところは、下気道感染(気管支炎)の併発率が高いのですよね。
さらに初感染は重症化のリスクが高いと言われております。

今回9カ月の息子ももれなくRSウイルスにかかりました。
発熱して2.3日は発熱だけの症状で水分や離乳食も摂取できていたのですが、解熱してきたかなーと思った頃に咳がひどくなり、喘鳴も認めるようになりました。もれなく下気道の感染も併発したんですよね。
病院に連れて行って、入院と言われ、急遽入院することになりました。
そこで僕自身(産婦人科医)もRSウイルスに関して改めて勉強してみることにしました。笑
(RSウイルスは研修医の時の知識だけだったので)

まず日本語で検索したところ、日本の小児科のガイドラインはネット上では見れないんですね。
(産婦人科は古いのであれば見れます笑)

RSウイルスにかかったとしても、基本は対症療法。
呼吸不全に対しては、酸素投与を。
それでも改善しない場合は人工呼吸器(NPPV)を使用することもあるみたいです。
(人工呼吸器を使用するのは基礎疾患がある場合がほとんどみたいですけどね。)

さらには、去痰薬、解熱薬、理学療法(痰を出しやすくしたりする体位を取らせたり、吸入をしたりするもの)を行ったりするみたいです。

鼻水や痰など、分泌物が多い感染症なので、症状改善や中耳炎の予防のために、分泌物を吸引したり排泄を促すことが重要で、十分な加湿や鼻腔吸引が基本。
最近では高めの濃度(3%)の食塩水を定期的にネブライザーで吸入することもあるとのこと。

喘息のような喘鳴を認める場合があっても、RSウイルス感染の喘鳴に対して喘息の治療薬を使っても効果は認められないことが多い。

さらにuptodate(臨床で困ったときに、最新の治療法や対応を世界ではどうやっているかをエビデンスに基づいて書いてある(有料))で検索したところ、

小児の細気管支炎の76%がRSウイルスが原因
アメリカでは、年間約10万件の細気管支炎の入院があり、その費用は推定17億3000万ドルと言われており、対策を迫られている。
細気管支炎と診断された乳児および小児には、

  • アルブテロール(またはサルブタモール)を投与すべきではない
  • エピネフリンを投与すべきではない
  • 全身性コルチコステロイドを投与すべきではない
  • 胸部理学療法を使用すべきではない
  • 高濃度食塩水を噴霧してもよい。気道の線毛のクリアランスの改善に寄与
  • 細菌感染が併発しているか、その疑いが強い場合を除いて、抗菌薬は投与すべきではない
  • SpO2が90%を超える場合、酸素補給をしなくてもよい(エビデンスレベルD)
  • 続パルスオキシメトリを使用しなくてもよい(エビデンスレベルD)

などが記載されていました。
Clinical Practice Guideline: The Diagnosis, Management,and Prevention of Bronchiolitis American Academy Of Pediatrics

結論を言うと、
息子は、喘鳴がひどく呼吸不全があったため、入院となりました。
入院時の採血で白血球の上昇等は認めず、採血を見る限りはウイルス感染でした。
RSウイルスの迅速キットでの検査を行い、RSウイルスと診断され、
対症療法として、

  • 加湿した酸素、
  • 吸入(β刺激剤)、
  • 鼻腔吸引、補液、
  • ステロイド静注(プレドニン)、
  • 抗生剤(ABPC)

をされていました。

今回、病院でやってもらっていた治療として、酸素投与、鼻腔吸引、補液に関しては、ぜひやっていただきたいのですが、
吸入(β刺激剤)、ステロイド静注(プレドニン)、抗生剤(ABPC)は必要ない(すべきではない)と思うのですが・・・どうでしょうか。

問題は、小児科の先生には悪意がなく良かれと思って、喘鳴に対して喘息の治療(β刺激吸入+ステロイドiv)をされていることですよね。
おそらく小児科の先生は、症状緩和として、喘息の治療薬を使用してくれているんですよね。
ただ、病態生理的には、喘息ではないので(RSウイルス感染による細気管支炎)喘息の治療は無効

回診の時に少し話をする機会があるのですが、こういった踏み込んだ話はまぁできないですよねー。

さらに早く退院したい旨を伝えるのですが、なかなか退院ってさせてくれないですよね。
・ステロイド使っているから、すぐにはやめれない(やらなければよかったのに・・・)
・抗菌薬投与しているから、すぐにはやめられない(やらなければよかったのに+別にすぐにやめても問題ないですよ)
・SpO2が低くなる時があるから酸素をやめれない (そらぁ咳き込んだ時は、下がるんじゃないの?)など
でなかなか退院させてもらえませんでした・・・

ぐちみたいになってしまい申し訳ありません。

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